うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

大正時代の木

大正時代とお聞きしたお住まいの屋根補修。

屋根下地の垂木からやり直す大工事。

外した垂木がこれ。

ガスがない時代だから、薪をくべてカマドで煮炊き。自然と屋根下地は燻製され、防虫効果も上がり、白川郷の世界遺産群と同じ状態に。

塗装じゃなくて燻されてこの色に。

切ると…

中はまっさら。桧の芯持ち間伐材。割れが入ってるのが自然乾燥の証。

こちらは四角ではなく、一部丸みを帯びたまま使用された垂木。

まだまだ使えるけど、雨漏り放置の影響で小屋梁が傷んでしまったから全交換に。

このように木は100年近く経ても健在だよ。無垢材だから成せること。

お住まいに集成材が大半の今ですが、無垢材を使って欲しいものです。

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