人と地球に優しい素材

私たちの素材選びのポリシーは人に優しく、リサイクルできる素材・土に還る素材。

木材 天然乾燥材

木材は、山から木を伐採した後、製材、天然乾燥、加工され、私たちの手元に届き、さらに大工さんの手を経て住まいに使われます。天然乾燥材とは、文字どおり屋外の風通し、日当たりの良いところで行われる。合わせて、バイオ乾燥。人工乾燥ですが、天然乾燥に近い色艶、香りを保ち、環境にも優しい方法です。宮内庁や美術館、神社などに使用されています。弊社では、天然乾燥材とバイオ乾燥材の二つを採用しています。

メリット
・木の本来の色艶、香り、柔軟性を保っています。
・調湿作用があります。
・耐久性については、様々な建造物が実証しています。
・自然エネルギーのため、環境にやさしい方法と言えます。
・リサイクルできます。

デメリット
・乾燥まで時間がかかります。(最低でも1年、材によっては何年もかかるものがあります。)
・反りや背割れがあります。
・木の特性・扱いに長けた職人と呼べる大工さんでないと扱えません。
・人工乾燥材に比べて高価です。

無垢床 杉・桧

木材は、山から木を伐採した後、製材、天然乾燥、加工さ産地は奥三河。杉の30㎜厚のフローリングはお客様から大きな支持があります。暖かい、踏み心地が優しい、梅雨時にサラサラ、傷がついても時間が経つと気にならないとおっしゃって頂いています。厚みがあるおかげでしょうか、時間と共に木の色、艶、光沢がとても柔らかく、優しい表情を演出してくれます。踏み心地もズシリとしており、歩行時の身体への負担を減らす効果もあります。

メリット
・足触りが15㎜厚のフローリングより柔らかい。
・厚みがあるため15㎜より断熱効果が高い。
・色、艶、光沢、香りが時間と共に深みを増す。
・経年劣化しても表面のリペアができる。
・調湿効果、断熱効果が高い。梅雨時はサラサラ。

デメリット
・価格が15㎜厚フローリングより高くなります。
・施工の難度が上がるので、施工手間が増えます。
・湿度など考慮して施工が必要なため熟練の大工さんでないと施工できません。

・抜け節と言われるものが発生します。

・傷がつきやすいです。
・湿度が低くなると若干の隙間が出てきます。

傷がつきにくい床材:メープル、アカシア、ナラなど

パッシブソーラー

パッシブソーラーとは、自然エネルギーを取り入れる工夫をすることです。
省エネで、自然の恵みを受け取ろうという考え方です。人間の感性に合ったものと言えます。
・陽射し・・・室内の温熱環境に最も影響を与えます。サッシなど開口部から直接日射を取込み、床や壁等に蓄熱され、輻射熱となり室内に放射され、室内全体を温めます。室内の空気をかき回すこともありませんので、ハウスダストや過乾燥の心配もありません。ただし、開口部のサッシは熱損失の原因にもなりますので、高い断熱性能を持ったサッシを選ぶ必要があります。また、陽射しの量は、軒の出、庇の長さにも左右されます。夏は陽射しをカットし、冬は多く陽射しが入るような設計をすることで、熱を有効に取り込むことができます。
・蓄熱・・・昼夜の温度差を小さくするには、昼の熱を蓄え、徐々に使用できる仕組みが必要です。蔵で使用された漆喰も、室温を安定させるため、文献や食べ物などが保管されていました。
・断熱・・・蓄熱した熱が逃げないように、断熱性能を高めることが大事です。
・風・・・家の中に風を通すことで、湿気を開放してくれます。また、夏の熱気を抜いてくれます。

石・土・木・草 土に還る素材

・木材はできるだけ無垢材を使う。工業製品である集成材や合板は、扱いやすくまた安価な材料としてよく使用されています。従来からある無垢材が、木100%に対し、それらは石油溶剤系接着剤を使用して加工されています。最近は、構造計算など目に見える数値化をもって、建物の性能を評価されるため、(無垢材では数値がバラツキやすいので評価されません)どちらも使用することになりますが、私たちは、出来るだけ無垢材を使用していきたいと考えています。
・土(左官材料)は、石油系溶剤の少ないものを使う。主に珪藻土、漆喰、中霧島壁を提案しています。いずれも自然素材ですが、壁や天井に塗るためには、石油系溶剤を加えることもあります。素材の素晴らしい特性を活かしたいので、その中でも純度が高い、安心できる素材をご提案しています。
漆喰・・・生石灰から出来ています。こちらも古くから、蔵やお城に使われています。
中霧島壁・・・火山灰(シラス)のケイ酸質成分を主として作られています。
珪藻土・・・植物性プランクトンの化石が堆積した地層にある土のこと。
・石 屋根や土間に使われます。物があたって割れたりしない限り、汚れや耐久性に強い素材です。
・草 畳に代表されます。畳の表面はいぐさ、下地は藁、縁に綿や麻を使い、藁を編む糸にも麻などがつかわれています。弊社では、国産・減農薬の熊本産の畳をご提案しています。
・紙 柔らかな光や、気配を感じることができる素敵なアイテムにもなります。クロスの中では、紙をご提案しています。火災の時に有害なガスを発生しないからです。

塗料 リボス自然健康塗料・Arborオイル

私たちは亜麻仁油や荏胡麻油を原料としたリボス、Arbor植物オイルを塗料として使用しています。
リボスの魅力
1.安全性の高い溶剤
ノーベル賞でも有名なスウェーデンのカロリンスカ研究所と共同で溶剤の安全性の研究を行い、最も人体へ悪影響のないイソアリファーテと食品レベルのオレンジピールとの混合溶剤を使用しています。 イソアリファーテは、アメリカ合衆国のFDA基準という厳しい基準。野菜洗浄、ワインやビネガーの製造時、馴染みあるところで言えば化粧品や衣料品にも使用されている高品質で安全な溶剤です。
2.食品レベルの亜麻仁油
一般的な塗料は、合成樹脂や化学物質を主成分として作られていますが、リボス自然健康塗料は、植物由来の亜麻仁油という亜麻の種から取れるオイルを使用して作られています。
3.成分100%明示
自然素材と言われても、なぜそうだと言い切れるかを誰もが判断できない中で、それを証明する取り組みを行っているのは安全であるということが、リボス社の最大のこだわりです。
4.木材保護塗料としての高い評価
一般的に木部に塗装されている合成樹脂を含んだ塗料は表面に呼吸性のない塗膜をはり、木が呼吸できなくなりますが、リボス自然健康塗料は木に深く浸透し、木の呼吸を妨げず、木が本来持つ調湿性を妨げないので木部の保護にて適しています。
5.高い施工性と美しい仕上がり
熱膨張せずサラサラとした液体で、塗りやすい。

長持ちする家づくり 暮らす人が大切にしたいと思える家づくり

住む人が愛着を持てる家、古くなっても歴史が感じられる家・・・いろいろな思いがあっても住み続けていくには手入れができることが必要です。木造はその点、自由度が高い工法です。
例えば、家族構成が変わったときに間仕切りする、あるいは間仕切りを無くすなど。
最近では、年数を経た家をリノベーションすることで、以前よりも素敵な暮らしを手に入れる方も増えています。その際、この扉はまた使いたいなど、お気に入りだけを残して再利用することもできます。

地産地消 サステイナブルを意識する

・構造に使用する木材は、愛知県産を使っています。
地元の材は、この土地の風土で育っていますし、輸送に係るCO2の削減になると考えます。
・製造エネルギー・廃棄エネルギーが最小の材料にこだわっています。
天然乾燥材、土に還る素材をできるだけ多く使用し、リサイクルの難度が高いものをできるだけ使用しないことです。
・廃棄までのスパンを長くし、次世代に受け継がれる住まいづくりをしていきます。
土に還る素材ばかりでは、現代の住まいづくりは非常に難しいです。リサイクルできない素材でも、長く使用することで環境に負荷をかけないことをご提案していきたいと思います。
・小さなエネルギーで暮らす住まいづくりをご提案します。
「夏は涼しく、冬は暖かい」そのために、断熱性が高いこと、蓄熱効果のある床材や壁材、輻射熱効果がある素材(漆喰など)、触れて温かみを感じる素材(無垢の杉やヒノキ)、熱伝導率の低い素材、遠赤外線効果を出してくれる素材、調湿作用ある素材などの利用をおすすめしています。
・自然の恵みを活かす
自然の風や陽射しを考慮した、パッシブソーラー設計をしています。

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