うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

尺寸のさしがね~曲尺を使う~

大工修業スタートの頃、現場で飛び交う言葉が尺貫法の寸法でした。
大工始めた初日~3寸角持ってこい!!!→最初はなんのこっちゃ????でしたわ(笑)

慌てて違うものを持っていくと、「バカヤロー!それは垂木だ!!」→またなんのこっちゃです・・・

3とメモリがある部分が3寸という寸法です。
すなわち3寸×3寸の角材を持ってこいという意味。
3寸=90㎜ですが、1寸が30.303㎜なので厳密にいえば限りなく91㎜に近い。しかし世間では3寸=90㎜と相場が決まっています。曲尺と言いますが、鯨尺というものもありました。

曲尺は建築などに多用され、服の採寸は鯨尺。曲尺の1.25倍の長さが鯨尺です。


尺貫法は古来から使われていた長さの指標。
木造住宅で出てくる910㎜、1820㎜は3尺、6尺をメートル換算した数値。
1820㎜を1間(いっけん)と言います。3間(さんけん)間口と言えば、5460㎜の間口の家ということ。

1厘(0.303㎜)、1分(3.03㎜)、1寸(30.3㎜)、1尺(303㎜)、3尺(910㎜)、6尺(1820㎜)、12尺(3640㎜)・・・となっています。
「一分面(いちぶめん)を取れ」「面落ち(めんおち)にしろ」と昔はよくこんな言葉が出てきましたが、それは次回に。




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