うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

調理=大工仕事

水曜日が定休となっている営業と設計チーム。
私もその一員なので、水曜日はほぼ休めておりますが、私は営業や設計だけじゃなくていろんなことをやっているので休みが結構潰れます。
これも宿命。
連休がなかなか取れないのがちょっとしんどい時もあるけど、仕事を楽しくすることができればそういうのも吹っ飛びます。

最近はなぜか水曜日が私がご飯当番、土曜日が次男坊がご飯当番となっています。
10数年前にカミさんから「私がいなかったら生きていけないよね」と言われ、「確かに。経済の自立をしているが、生活の自立はしてないぞ」と教えてもらいました。
結婚するときに、お互い自立して!と話していましたが、生活のほうはカミさんに任せっぱなしで、仕事仕事の毎日。そういう時もありますが、生活の自立をしていないのは引退後は邪魔者になりそうで(笑)、そこから少しずつご飯を作ったりするようになりましたね。
ご飯を作るということ=大工仕事、と言うのを気づきました。
材料の準備、仕上げるまでの途中工程の段取り、隠れた一手間など全く同じで、段取りが悪いと全然進みません。
料理をすると脳みそがフル回転します。
これはとても良いことで、おまけに食べてもらったときにおいしいと言ってもらえると何よりの喜びになります。
今回作ったのは親子丼。まずは出汁。

出汁をとっている写真を撮り忘れましたが、醤油1、みりん1、水4の比率で調合し、そこに砂糖と鰹節、昆布を入れて煮込みます。
弱火からじっくり煮立てると昆布がしっかりと広がるのを確認したら火を止めます。
そして湯切りでこしたのが写真の出汁です。
次はフライパンに出汁を入れて、鶏肉に火を入れます。

これも弱火でゆっくり煮立てます。
そして卵を菜箸を通して少しずつ落とし込み、ご飯の上にオン。

ご飯に盛り付ける時に崩れちゃうので本当に悔しいですが、味はバッチリでしたよ。お店で食べる味。
出汁で全てを決します。
これは大工仕事と一緒で、材料が適材適所じゃなかったらうまくいかないのと同じです。
醤油とみりんと水の配合量がうまくいってないとおいしいダシにはなりません。
材木で言うとここにはヒノキの芯持ち材を使うとか、杉の赤身を使うとか、場所ごとに使うものが変わりますが、これは醤油、みりん、水の配合量と同じです。
あと弱火からじっくりと煮立てるのは、木材の使う向きなどを事前に検討することと全く同じです。
こんなことを考えていると、料理人として極めたいなと思ったりもしちゃいますねぇ。

また来週やるよ(^^)

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