うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

呉 その3

大和ミュージアムを後にして、向かった先が入船山記念館。

旧呉鎮守府司令長官官舎(平成10年国重要文化財指定)。呉の港を一望できる高台にありました。

そこにはいろんなものが移築されていたよ。

塔時計。海軍工場で働く人たちのスケジュールに役に立ったんでしようね。

番兵詰所。柱の下の方を見ると根継ぎしてあるぞ。木造はこのようにして長く使えるものさ。

屋根は板一枚の屋根。シンプルでいい。

石造りの火薬庫。

石の建造物の文化は日本にはなかったけど、これは欧米からの技術移転だろうね。鉄製の開き戸も火薬庫であることから燃えないもので。

中はこんな風。天井が屋根表しで木だけど、これ昔はどうだったんだろう。よく燃えてしまう。

司令長官官舎。

石畳みの奥に佇む。

明治村で見るような建物。かっこいい。

式台の受け方、これいいね!!と思って撮った写真。長い式台の受け材にはバッチリだと思う。

幾何学模様を取り入れた明治の洋館。金箔の壁紙が凄いる

奥に行くと和のテイスト。

割れたガラスの修復に丸く切り取った紙を使っていた。これデザインになる。ピリッとした装いの空間だけど、和んだ気持ちになれるよ。

Diningの床はオーク材。デザインで柿の木を組み合わせている素晴らしいデザイン。

このような素晴らしい建築物が遺る呉の町は海の歴史博物館ともいえる。

今も空母や潜水艦が係留される軍事の町だけど、海洋国家の日本ならではの雰囲気がある。
来てよかった。
帰りに灰が峰という標高800メートル近くの山に登って呉の町を見る。

山あいの平坦地に町がつくられているのがわかります。
右の半島は江田島。天気はずっと良くなくて少し残念だったけど、また来たいと思わせてくれる素敵な町でした。

ここを出たのが14時頃。
帰宅したのが21時半。遠かったけど、充実感満載。往復1000キロ超の旅。
往復1000キロ範囲は十分行けることがわかり、城巡りの範囲が広がりそうです(笑)

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