うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

木造建築の原点

福知山からの帰途は京は長岡京の光明寺に。
浄土門根元地。ずしりとしたいい響きです。

母が他界した時に熱田の宝勝院さんにお世話になりましたが、そこの本山です。
何度か訪れています。
本尊に南無阿弥陀仏と唱えるだけで心が鎮まり安らかになれる。いい時間です。

両親がいて自分がいる。そこに感謝をしなくては。当たり前の事ではない。
今、元気で過ごすことができているのは両親が強い身体に産んでくれたこと。
亡くなってからそういうことを思うのは人の常かもしれないね。

時代劇のロケでしばしば使われる表門から続く女坂。

紅葉の季節は素晴らしい色合いになりますよー。

平日と相まって誰もいない。奇跡的に人がいない写真ですぞ。

落ち葉が風情をしたためてくれます。


奥がご本尊が祭られている建物。

幕末の建築らしい。150年以上。木造建築は原理原則に基づく工法、適材適所の材選択、職人の確かな手わざがあれば長持ちする証人です。
昨今は高気密高断熱の家オンリーですが、気密より大切なのは断熱です。
断熱を高め、原理原則に基づく工法、適材適所の材選択、職人の確かな手わざの4つが備われば快適な家になる。気密を高めたから暖かい家になるわけではないです。

時流とは離れた私達ですが、時流を追わない。原理原則に基づく工法、適材適所の材選択、職人の確かな手+高い断熱性能+高い耐震性能で貫きます。
こういう古の建物を見ると、その思いは不変です。

帰りは楓に囲まれて下山。
人っ子一人いない時間を過ごせた奇跡。
両親を思い浮かべながら、信条を貫く決意を固め、次の訪問地に。

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