うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

次のリフォーム工事 その7 ひと手間かけるということ

ベランダの完成です。
木製の梁を残して、その上に透湿防水シート+板金被せで防水対策しましたが、その上にデッキ材を仕込み手摺を付ける。

下から見上げると・・・

アルミ製ベランダみたいに見えるよね~

掃き出し窓から見ると・・・

きれいな仕上がり。
きれいかどうかは、ビスの間隔と直線で揃っているかどうかですよ。
ピシっと決まってこれはあっぱれ。

適当に打っていたら交換させるところだよ、笑。

外壁と手摺笠木との取り合わせも見事♪これであっぱれ2つ。

手摺をデッキ材に止めていますが、このビスはものすごく長いものでしたよー。
下の梁までしっかり緊結されてる。
ビスの打ち方もバカ穴を開けてからの施工というのかせわかり、手間がかかっている。
手間がかかっているけど、手間をかけただけ良くなるのです。

最近はショートカットする風潮が業界を包み込んでいます。
誰でもできる建材を使う、その建材も後々反ったり曲がったり割れたりしないものにしたり、とても職人という人たちが扱うものではない建材もある。
職人はやっかいなのです。私も職人なのでわかるけど、ちゃんとしたことをしたいのです。
ちゃんとしたことをしたいというと、嫌われて次から頼んでくれない。
「オレが住む家じゃないから、そんなことまでやらなくていい」と言った監督もいた。
酷い話です。
この業界では大金を使って依頼を受けることが当たり前ですが、自分が大金を出すとしたらどうしたいか?これだけ考えればちゃんとすべきことはするのです。

今回のベランダ工事一つ、手間暇をかけてくれた。嬉しい。
それでこそ仲間。

こういう職人たちがいれば、監督がチェックなんぞする必要もないんですよ。
監督より遥かに知っている人たちだから。

やはりこの業界は人です。信頼できる人に任せる。お客様もそうだし、我々も職人に対してそのスタンスを忘れてはいけない。価格が安いから頼むというくだらない風潮を本当に無くして欲しい。
お客様がそれを知ったら不安になるもの。

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