うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

狭く深く

どんな小さなことでも深く狭く探求すると違う景色が見えてきます。

我々がやっている木造住宅でも木材一本を探求することで全く違う素材になったりします。

生木として成長している樹木を伐採し、人間が生活のために使いますが、隣でともに育ってきた樹木でも道が分かれます。

ある樹木は自然乾燥材となって、野ざらし放置で乾燥さり、その中でもあるものは柱、梁、桁などの構造躯体に、あるものは板材になったりします。

またある樹木は人工乾燥材となって高温の窯に入れられ一気に水分を抜かれます。そこから構造躯体になったり、板材になったり。

またある樹木は細かなラミナーと言われる木っ端になって、集成材として生まれ変わります。

樹木の行く末をじっと見つめるだけでたくさんの景色と遭遇する。建築はあらゆる材料があり、あらゆる施工方法があり、あらゆる設計があり、一生勉強しても追いつかないと昔の人は言ってましたが、私もそう思います。

建築は大きなことですが、身近なことでも深めることでオンリーワンになります。

私が行っている洗車方法は、秋田の小さな企業ビューティフルカーズが提案しているやり方です。

この会社の動画を見た時にびっくりしました。

たかが洗車と思いがちなステージで徹底的に深めている。

どうして汚れるのか、どうして傷がつくのか、高額のメンテナンス(コーティング等)を受けずに、家庭の普段の洗車や手入れでどうしたらきれいな状態を維持できるか?を徹底的に追及しているのです。

考えは至ってシンプル。複雑なことがない。

そして洗車をすると見違えるほどきれいになるので洗車が好きになる。

これは素晴らしいことです。

大手のコーティング屋さんが席巻している今ですが、話を聞いたことがあります。

何か違う・・・違う匂いがしている。

私たちで言うと地元の自然乾燥材と言いながら、本当は遠くから運んできたものだったり、高温乾燥じゃない中温で乾燥させた材なのに自然乾燥材と言ってたりするのと同じだと感じました。

秋田の会社は堂々とオープン。

逃げ場なし。

シンプルなのに本質をついているから真似しようにも真似できない。 

私の車もここでコーティングしてもらいました。

費用は大手の半分以下。

シンプルで本質をついているから無駄な手間もなし。

いいと思います。

タイヤのワックスをかけている方も多いかと思いますが、ここを知った私はワックスなしで維持しています。

ゴム本来のマットなブラックを維持。とても楽に洗車できるし、良い出会いでした。

シンプルかつ本質をついたものこそがやはり一番です。

私たちも初志貫徹してまいります。

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