うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

リフォーム工事 その12

その13を先に登校して12を忘れていました、😅。
足場に登って屋根を調査。依頼されたわけではありませんが、せっかく足場があるのなら屋根を見てあげないとね。目的は漆喰。

こんな剥離した部分が数か所。落下して頭上から降ってくるので危ないんだよね。

コーキングを接着剤代わりで使用してペタリ。久しぶりに隅に乗ったので怖かったよ、笑。もちろん地下足袋姿で★

これで当分問題なし。

他の所も・・・いかにも落ちそうな・・・

見た目は良くないけど、目的は落下防止。分厚く塗布するのがコツ。

ここはかなり念入りに処置。

どうして漆喰が剥離するのか?とっても簡単です。
漆喰自体に粘着力は多少はあるが、接着させるものによって変わります。
今回の屋根瓦は釉薬を施した瓦。戦後多くつくられた瓦で今でも大半がこれです。

ピカピカ光る瓦が釉薬入りだと知っててください。こんな瓦はよく見ますよね?瓦写真はネットから失敬しています・・・

釉薬が塗ってあるので、漆喰がよく引っ付かないのです。すべすべの瓦肌。これは昔から言われていることですが、改善はされないですね・・・


お城などに使われている瓦はピカピカ光っていない。

いぶし瓦というものです。表面に釉薬が塗っていないために、ざらっとしています。
ここには漆喰はしっかりと引っ付きます。

お城などはすべてこれ。

100年は楽に維持される最高の瓦です。

価格もそれなりの価格。価格で釉薬入りの瓦になる方が大半ですが、100年以上バッチリさせる!とお考えの方はいぶし瓦がベスト。

瓦一つ、考察していくだけも楽しいですよん!

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