うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

モノを大切にするということ 

私が大工を始めた頃の時代は、とにかくモノが第一で人は二の次の風潮が当たり前でした。
人よりもモノが高かったからです。

私の見習い日当2000円で、檜の3.5寸柱が5000円/本。
当然親方は檜の柱の方が大切で、大工の見習いなんぞは日当どころか授業料払って教えてもらえという感じでしたもの。
この一本が私の日当の2.5倍🤣

だからこの柱に足跡をつけたり、余計な傷をつけたりしたら大変なことでした。
大切なものだから、これを加工する道具・・・鋸、鉋、ノミもそれは刃先がピッカピカで力を入れなくてもすっと切れる切れ味で、ヒノキの柱を大切にしていたものでした。
元々柱は生物・・・大地に根を生やしていた生き物で、その命をいただいて人様の暮らしを支えているという思いが大工の親方には共通してあったと思います。
だから命をいただきますという意味で丁寧に扱って、木が喜ぶような刃物でいきいきとさせていた気がします。

そして普段我々が使っている車も道具です。

もう少しでお別れになります。
最近はお別れを惜しむかのように、電動格納ミラーが格納できない、後席ウィンドウが下げたらあがらない、停止後30秒ほどナビは一切動かないなど、症状が悪化しております。
大切に乗ってきたけど、ドッグ入りしないといけないのかもしれません。
いつも車は綺麗にしていたつもり。
あまり洗車もしなかったけど、外観は綺麗だと思うよ。
大切に使えばその通りに道具は応えてくれる。
この車ももう時期12年年目に入りますが、そろそろお別れです。

しっかりと磨いて次にバトンタッチできるよう準備しなきゃね。道具は磨いて使えば使い込むほど、その人に馴染む。大工道具と同じですね。

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