内装の解体に移行したリノベーション現場。
和室の天井を撤去すると、こんな丸太梁がドドーンと出てきました★

解説すると・・・

太鼓梁というのは、丸太の両側面を製材して平らにし、断面が太鼓のような形状になった梁のこと(Ai凄いね!!)を言います。
ネットから拝借した写真ですが・・・丸太の両面を製材して幅を均一にしたものを太鼓梁と言います。

丸太のサイズは末口〇寸という言い方をします。ネットから拝借した画像ですが。

現場の丸太は末口8寸はある。8寸→24㎝。ということは元口に行くと1尺→30㎝~1尺2寸→36㎝あるということ。太いよ。
二階床下の梁に丸太梁を使うのは、私が若かりし頃も少なかったよ。四角にした方が手間がかからないということでいつも長方形が多かったけど、親方曰く「丸太の方が材積が多いから強いにきまっとるだろ」と。そりゃそうだよね。
写真の真ん中の梁は太鼓にしていない。丸太のまんま。表皮もきれいに剥かれている。表皮が残っていると虫が湧くのは、手練れの棟梁なら知っていること。
そういうことを何度も聞かされて修行していた私です。うるさいな!とずっと思ってましたが、今にして思うと感謝しか無しです。
丸太の上に横たわる何本もの根太は当時流行していたアピトン材。南洋材です。硬い、曲げに強いという材。硬いので釘が入らなくて往生こいた材でもあります(笑)
丸太がかかっている梁、胴差しは米松材。これも当時は当たり前に使われていた材です。米松の前は地松、本栂がメインでしたが、このころから輸入材がすごく増えた記憶があります。
松丸太は写真のように大きく割れが出るけど、強度に影響なし。古民家見てください。みんな割れているよ。
築100年超のお住まい。丸太、割れに割れてますが、狂い無し。

久しぶりに丸太梁を見て、若かりし頃の光景をふつふつと思い出している私です。
