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低コスト耐震設計が教えてくれるもの

精密診断という耐震設計をしていますが、めっちゃ奥が深くて難度高し。

様々な施工方法をチョイスしていくのですが、現場の状況に応じて臨機応変にしなきゃまとまらないのです。

補強壁を設定するのはいいが、重心と剛心がずれたりするとアウト。
そして柱の引き抜け力に抵抗するための耐震金物N値もなかなか難しいです。

い、ろ、は・・・とありますが、これは金物のN値の違いを表します。

「と」ぐらいになるとグイっと金物も高くなって施工難度も上がります。
低コストを目標とするので、高い金物ばかりつけていては低コストになりません。
重心・剛心・N値を睨めっこしながら検証していくのですが、補強壁の選択を誤ると施工ができないという羽目に陥るので、繰り返し繰り返しチェックです。

習うより慣れよの世界だと思いますが、施工現場を知り尽くしていないとこれはできないよ。

ここの柱は通し柱だから、通常の柱面より約2分5厘(7.5㎜)出ているので、面一(つらいち)にはできない。
そうするとどの補強壁を選択するのか?補強壁に使う下地材の奥行きが大きいと今まである土壁を取らないといけなくなる。
それは耐震力減衰になるので避けたい。そうするとこの補強壁のこのタイプを選択というような具合で、一気呵成にはできないのです。

繰り返しやっていくうちに理解度は深まりますが、なかなか広まらないのは施工に長けた設計さんがいないからですね。施工知らずして設計なしなのですが、最近はコンピューターで勝手に構造を組んでしまうので、施工に関して無知な人も多いのが現実。

原点は施工ですよ。お客様にとって大事なのは図面ではなく、自分の家!すなわち現場!

現場の施工ですべてが決まる。
だから同じ気持ちで前を向いてくれる職人とチームを組むってこと。

設計と現場が一体になるといいものが自然とできる。設計が現場に精通していないといいものはできないけど、設計が現場に精通していても職人が二流だったら実現できない。三位一体ではないけど、揃わないとできないってことです。

低コスト耐震補強は原点を改めて教えてくれています。

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