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昭和の優れものデザイン その9

金屏風の漆塗りの立桟につけられた真鍮製の金具。 

写真がうまく撮れていませんが、精巧な模様が刻まれており、手作りだとわかります。

その下にはこんな丸い真鍮金物が。

おそらく釘隠しだと思います。

屏風の下地と立桟をとめるための釘または楔を打つ部分にこれを付けて隠す。 隠す役割なのに、かっこよすぎます。 菊の御紋ではありませんが、それに似せたデザイン。菊の御紋は16枚の花びら、これは8枚。

来客者が玄関に入るとすぐに目にする金屏風。 ちよっとしたお住まいだとこれは普通にありましたねぇ。 今なら掃除の邪魔とかで一切要らないものになりそうですが💦

金具一つ、伝統的なデザインを施す。それを形にする飾り職人がいた。 一芸に秀でる職人がね。多機能工ではないよ、これをやったらとびぬけて凄いという人たちが江戸期から明治、大正、昭和の半ばまでいた。 だから明治維新が出来たと歴史家は指摘します。 幕末から明治になって近代国家になったと言いますが、0ベースからつくった人たちがいる。 警察の形をつくった川路利良、近大国家の軍の形を創設した大村益次郎などはここだけとびぬけて凄いという人物。一芸に秀でる人たちが多く輩出したからこその近代国家成立だったと思います。

飾り職人も然り。この職人に漆は塗れないでしょう。 金屏風は貼れないでしょう。 その道のプロがいたということ。 それが日本の国力でもあった気がします。 平均点80点よりも、ここ!だけはずっと100点、その他は0点でもいいと思うけどなぁ。本物のプロというやつですね。 そういう人たちが各々の役割を全うすると豊かになるのではといつも思っています。



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