うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

中古住宅だけど中古住宅にあらず

建物っていうのは、建てて10年、20年、30年したときに本当の真価が問われますが、中古住宅となると思い切り建物の価値が下がり、土地だけの価格になってしまいます。これが日本という国の残念なところ。
欧米では200年、300年経過した建物が価値がますます上がって高くなる。いいものはずっといいんです。
法隆寺の五重塔・・・今買うとしたらいくらになるのでしょうか。建築当時より高いと思うよ。そういう日本であってほしいです。
さてタイトルの内容です。
築25年近く経たお住まいをお客様とみてきました。これが実にいい!内装デザインとかは別だよ。
これは時代とともに変化していく。
デザインが古いからと言って悪い家ではないです。法隆寺の五重塔のように構造が堅固なら本当の価値は下がらない。床下はこれ。

天井裏はこれ⇩

大工が良くて材料がちゃんとしていれば、半永久的に〇。

大工が手塩にかけた家が時間とともに価値が0なんておかしいです。
20年以上経てこの状態なら30年は楽勝、50年も行けますよん!
木の色が焼けてしまっていますが、一皮むけば新品だし、木のいい香りが充満する。このお住まいが100年経てば古民家として人気がでるでしょうね。
見かけで見てはなりません。
家とはまず構造から。
構造+大工の質が最も大切。
お化粧の壁紙や漆喰はいつでもできます。
構造躯体は妥協してはならないのです。

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