現場にアルミサッシが入り、一つ一つ大工さんが取り付けてくれています。

床の下地と捨て貼りが終わり、足場が良くなった中での仕事。
二階の梁と根太。梁が多少なりとも下がっていたりしているので、梁の横っ面に根太掛けを打ちこんで水平にしてから根太打ちだよ。

耐震補強壁も低コスト耐震で行うA工法を採用。まだ下地の段階だけどね。


新旧木材のミックス、いいよねー。

柱のN値・・・N値とは・・・
柱頭柱脚金物算定(基準法N値計算)と言います。柱頭柱脚金物は2000年以前まで使用が義務付けられていなかったんですよ。新耐震だから大丈夫ということではなく、1981年から2000年までは国が定める明確な規定が なく、努力規定程度。そして施工法もばらつきがある。この時期あたりからホールダウン金物を設置とやりだしましたが、この規定もなく、大きな地震で柱が抜けたという事例がままあります。
品確法というものが2000年5月31日に施行されます。耐震金物~柱頭柱脚金物は耐力壁の力によってつける金物が異なることからN値計算を活用して金物を設定していくことになりました。これが生まれたきっかけは阪神淡路大震災です。
柱のホゾが抜けて倒壊という現象が起き、その引き抜きを防ぐために、引き抜き力に耐えるN値計算が生まれています。柱ごとにN値が異なるので、当然つける金物も変わる。そういう計算のもとでつけられているのが以下の写真の金物です。


金物の大きさと形状が異なるのがわかると思います。
ビスの本数も異なる。
建物にはバランスがあり、重さと壁の配置によって柱にかかる引き抜け力が違うためにこのようにいろいろと場所によって変わってくるのです。大工さんは大変。耐震設計している私も大変だけどね💦
下の写真のように耐力壁ではない、引き抜けも関係ない部分だとこういう半柱でオッケーということ。

耐震補強はみっちり勉強しないとだめです。特に設計者。新築の耐震はできても、リフォーム・リノベーションの耐震補強ができない設計士は多い。
新築の方が簡単だからです。自分で工夫しなくていいもの。コンピューターがすべてやってしまうからね。
リノベ、リフォの場合は現場に応じた工夫が必要。難しい。でもやりがいがある。
だってお客様の命を守る提案しているんだもの。
傾いても命が守られることが重要。使命感持って取り組みたいものです。
