昭和45年築のお住まいを大型リフォームしています。
まずは解体から。
当時の町屋の木造建築は至ってシンプルな構造多し。それだけ無駄のない軸を組んでいたということ。
屋根瓦を支える松丸太。末口6寸かな?

末口とは以下。ネットから拝借。

元は根っ子の方。末は上の方。すなわち木材の細い方が末口となります。
末口6寸=18センチ→元口は1尺=30センチぐらいあるということ。太いよ。
屋根下地には杉の野地板。ちゃんと木表を下にして貼ってある。

木表はノタ(木の丸い部分)が出てくるので、見栄えは悪いが見栄えの悪い方をわざわざ見せている理由は以下。

反り方を見てもらうと木裏の真ん中が反っています。そこを釘で押さえることで野地板の浮きを抑えるということ。
反対向きに貼ると、両端が反りかえる。それは釘では押さえることは不可。そんな理由があってこうしているのです。
最近の大工は知らんよ。合板しか触っていないから。基本中の基本。
この現場の棟梁もちゃんとしているよ。
