コストをなるべく抑えた耐震補強工事。
補強計画では構造評点が耐震等級2を超えます。現行の基準法の最低ライン耐震等級1の1.25倍の強さ。
耐震等級1は「震度6~7の地震で倒壊・崩壊しない」という文言一つ。建物の小破、中破、大破はあるという指標。
耐震等級2は耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる強度があるというレベルです。建物の被害もかなり抑えられると思います。以下の表は一つの指標になります。

私たちが生業としている天白区は名古屋東部。震度6弱が想定されています。
そうなると小破で留めるには構造評点1.3が目標です。
耐震等級2です。
それを目標に計画した補強設計を工事に着手。
この壁の補強は天井と床があっても可能な補強方法なのでコスト的にもかなり有利です。

肝心なのは柱と土台、柱と梁の金物。引き抜け強度によってつける金物が異なります。


下はシナーコーナーと言って上記の金物より強いものです。


今まであった柱に取り付けて補強しているのがわかるよね。

補強の仕方はシンプルですが、現場によっては計画と異なることがある。それに対して設計変更していくのもなかなか骨が折れることですが、生命財産を守るための補強なので妥協はできないです。
どれぐらいの地震に対してどれぐらいの損傷(小破~大破)で抑えたいか?ここは家主さんの思いで変わります。
建物を強くするとコストは増えていきますが、この低コスト耐震補強の方法だとかなり抑えられるのでお勧めします。
低コスト耐震補強セミナーもやっています~ぜひご参加くださいね。

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