解体が完了したお住まいですが、珍しいことが一つありました。
土台を釘打ち羽子板ボルトで緊結。これ普通やらないです。

理由は基礎と土台はアンカーボルトでつながれており、地震が来てもねじれないからこのように直交する材をわざわさボルトでつなぐ必要性はないからです。
これは新築当時、施主さんが大工さんにやってくれと言ったからこうなっているとしか思えないです。
それか大工さんが気を利かしてこれをやったのか?
でもね、45年前の当時の棟梁でこれをしている人は見たことがない。
私が棟梁なら「やらんでいい」って言っちゃうけどね。
基礎に固定されたものをわざわざボルトでつないで何の効果があるか?ないと思いますが。
ないよりあった方がいいからと言われれば、その通りです(笑)
釘打ちの羽子板ボルトは新耐震基準制定されたときに無くなりました。羽子板ボルトは閂式に。

これが現行の羽子板ボルトです。
釘より閂式にした方が抜けないから間違いなくいいよね。
こういう金物の進化はとってもいいと思います。
土台を羽子板ボルトで緊結までしているお住まいなので、大工仕事がめっちゃ丁寧なのは言うまでもないです。
