無事お引渡しをすることができました。
外構が残っていますが、建物はしっかりと竣工。長期優良住宅の耐震等級3、断熱性能もMax。断熱材はセルローズファイバーだよ。

ポーチはクールーフという石貼り。雨が降るときれいなんだよね。
軒はドドーンと長く伸びています。この長さまでせり出すのはちゃんとバックヤードで仕込んであるからだよ。

リビングは勾配天井。羽目板仕上げ。キッチンの天井高は2200㎜で落ち着くんだよねぇ。

三面鏡の洗面台、そして部屋干し用のハンガーパイプ。
サニタリーにこんなカウンターがあると便利。

土間収納は通り抜けられるように。可動棚が活躍するよ。

玄関からホールをのぞむ。漆喰塗りってわかるよね。ちゃんと模様がある。さざ波模様。

階段踏板の木口見せ。階段板はコメ糊でつくられたインドネシア松集成。漆喰さざ波模様色気あり。

高所横辷出し窓は通風計画に大きく寄与してくれます。

タモ材を名栗仕上げした手摺。

二階に上がる階段はボードレールの手摺。蹴上部分も漆喰で塗っているのでシンプルさが際立つ。

とてもコンパクトでシンプルなお住まい。私、好きです。こういうシンプルなお住まい。
最初の出会いはリノベーションでお問合せをいただきました。
耐震補強は得意とするところなので、難しいけどトライ!と動いていましたが、建て替えに方針転換。竣工を見て、建て替えの選択は良かったのではと思います。
リノベーションでもかなりの確率で同じテイストで仕上げることができますが、耐震補強が必要で間取りは一定の制約あり。
構造変更で費用もかかる。そりゃ建て替えの方がコストははるかにかかるけど、リノベーションもそれなりにかかります。どちらを選択するかは住む人の心ひとつです。判断材料になるものはご提案できますが、どっちがいいとは言い切れません。
私ならこうするということは言えますが。
引き渡しの前にあるお住まいのリノベーション工事内外装解体の打合せで、残す残さないと書き込んできましたが、残したいものがいっぱい。この家を今建てたら間違いなく総額4000万円~4500万円(税抜きでね)ほどの質の高い家です。使ってある材が高いものばかりですもの。手塩にかけた一棟だったはず。その想いを受け継ぐ素晴らしさがリノベにはある。建て替えで新しい暮らしをスタートさせるのも選択の一つ。どっちがいいとか私には言えませんが、この一つの柱や材を残して新しい息吹をかけてあげたいなという思いはモノづくりしているものの魂。建て替えたお客様も以前のお住まいのパーツを外して削って仏壇の框にしたり、オブジェにしたりと・・・。どっちの方向にしても今まで暮らした想いをつないでいくことはしていきたいと思います。そういうことができるのが工務店かなーと思っています。
