うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

構造材を考える(3)外国産の人工乾燥材

木造在来工法の住宅の構造材の種類
(1)国産の自然乾燥材
(2)国産の人工乾燥材
(3)外国産の人工乾燥材
(4)国産材の集成材
(5)外国産の集成材
⑴国産の自然乾燥材⑵国産の人工乾燥材をご紹介してきましたが、今日は(3)外国産の人工乾燥材についてお話します。

日本で出回っている構造材で使われる外国産の人工乾燥材は上記の写真のような色合いの材「米松」と言われるものが大半。
松材は構造材・・・特に横架材としては適しています。横架材は上からの荷重を支えるために粘りが求められますので、古来から横架材と言われる梁、桁材には松が使用されてきました。
国産の松だと黒松などが代表的ですが、今はマツクイムシの影響もあり、松が枯渇しています。松林を見るとところどころで枯れた葉っぱのままの松が散見されますが、それの多くはマツクイムシでやられたもの。
今の森は火を焚いて森を燻すこともなく、気候変動の影響もあり、虫たちがとても暮らしやすい環境にあります。私の大工小僧時代とは大きく森の環境が違っていますから、森を維持していくのはたいへんなことです。
日本の松が枯渇しているので、アメリカから松を輸入。
それが米松です。写真の松を見て下さい。
年輪がものすごく粗い。これは昔ではありえないことでした。米松は結構年輪が詰まっており、密な年輪のものはピーラーと言って化粧材にもたいへん使われていたのです。
ネットから拝借したピーラー材。

すごく細かな年輪でしょ。こういう材が昔は当たり前に構造材として使われていました。
今日本に輸入される米松は目荒なものがとても多く、木材の質としては低くなってしまっています。
どうしてそうなったかというと、日本の西側にある大国が米松をいい単価で購入するから良いものはそちらに流れてしまい、日本には余った残り物みたいなものが来るというのが実情のようです。
米松というぐらいですから、アメリカの松です。
アメリカは建物の寿命は長いので、目荒な米松は使わない。いいものを使い大切に維持管理していく。
残念ながら、日本に届く米松は大工の私からすると良材とは言えないのです。
但し、米松という木材は人工乾燥しても芯が割れたりしません。
松は構造材としては最適ですが、木材自体の品質が低いとどうにもなりませんよね。
ということで会社では四半世紀は使っていないと思います。
国産の自然乾燥の杉材一本で貫く。
ブレませんぞ~(^-^)
 
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