空き家管理サポートをしている私たちですが、理由は昨日も書いた通り、身近に空き家を抱えて困っている方がいて相談を受けることがしばしばあるという事実を目の当たりにしたからです。家に携わる仕事をしている者にとっては何とかしてあげなきゃならん問題です。家をつくっているだけでは地域の工務店としてどうしたものか?不動産仲介をしている不動産屋で良いのか?と自らに問う事実にぶち当たったということです。
建築や不動産は地場産業です。地域で暮らし、地域の技術者が集まり、地域の家をお世話していくのが地場産業、工務店の姿です。私の親方は大昔ですが自転車で仕事に行ってました。自転車で行ける距離なんて知れていますよね。そのあとはバイクになりましたが、本当に近いところで家を建てていました。施主さんから家以外の相談を受けていたことも記憶に残っています。そういう仕事なのです。
なので地域の空き家問題は放置できないのです。
空き家だけど、外観を見れば質のいい建物かどうか?すぐにわかりますが、そういう建物は気づくとがあっさりと解体され、土地を分筆され分譲住宅が立ち並ぶのはちょっとねぇと思うこともままあります。
時間は経っているけど、質のいい建物を解体するのではなく、勿体ないし、SDGsの観点からも残して再利用させるって素晴らしいことではないかなと思います。1本の柱は最低でも60年生。だったら最低でも60年は活用してあげないといかんと思います。耐震補強・断熱補強、そして現代の暮らしにマッチさせる生活スタイルを形にできれば新品同様ですよ。
空き家にはそういう可能性がある建物がたくさんあります。売却が現実的なことも多いですが、売却なら中古戸建として価値を全面に出して売り出すとか、また賃貸として活用するという考え方もあります。受け継いだ人が様々な選択肢を検討し、決定させるまでの期間、空き家をしっかり管理していくことは大切なこと。そのお手伝いをするのが私たちです。放置すると管理不全空き家、特定空き家と指定され、固定資産税の減免対象から外され負担も大きくなります。ぜひぜひご相談ください。何かしらのお役に立てるよう準備していますので。
空き家は連載でやっていこうかと思っていますが、第一弾は「もう家は建てなくていい」です。工務店がそんなことを言うのはバカ?と言われそうですが、もうこれは10数年前から思っていること。

総住宅数が右肩上がり。空き家数も右肩上がり。ただ空き家比率が2023年の13.8%から2043年に25.3%になります。
4軒に1軒が空き家ということ。もう建てる必要ないのです。ただ建てないと事業が成り立たないディベロッパーなど大手は建て続けます。それは変わらない。建てて利潤を稼ぐことで会社の維持をしていかなきゃならんのが現実です。でもこの表を見たら空き家だらけにして豊かな地域社会にはならないのです。空き家はデメリットが多いからです。
次回は空き家のデメリットについて書きますね。
もう建てなくていいということは数字で明確で、それなら今ある家を再利用しようとすればいいのですが、再利用するためにリノベーションが必要。しかしリノベーションを遂行する設計の知識・知恵・技術、現場を完遂させる技術が足らないのが今の建築の業界です。学びたいと思って入ってきた若手技術者が学ぶ機会を与えられず、学ぶより稼ぐための駒になっているからです。私が若い頃からこれは変わっていない。残念なことです。
リノベーションは難しい。現場の深い知識・知恵がないとできないです。新築はメッチャ簡単。知識・知恵が無くても構造が組めて建ってしまうからです。またこのことについてはどこかで話します。
