中古戸建の物件をチェック。床下の大引きを支える床束材。土間のコンクリート部分が腐朽菌発生して腐朽しています。

この原因、想像できるかな?
腐朽している部分に水染みがありますよね。
湿気が溜まって腐朽したのではなく、おそらく排水管からの漏水。
大昔の床下が土という状態ではなく、防湿コンクリートが打設されているため漏水した水が逃げるところがなく、溜まって気づかず水がかなり長い時間溜まり続けていたと想像できます。
給水や給湯だと最初はちょろちょろだけど、時間とともに漏水が激しくなるので水がもっと高いところまで溜まってしまうと思います。なので排水だろうと・・・
腐朽してしまい、土間との接点が縁切れしていると思いましたが、床は弾まず問題なし。ということは表面は腐朽してしまったが、中心分は残っていると思われます。
白蟻がわくのでは?と心配される方もいると思いますが、乾燥してしまえば白蟻は生息できないのでそれは問題なしです。
こういうシーンはたくさん見てきましたが、木は乾燥すれば白蟻は食べない、腐朽も進まないという原則があります。
見栄えが悪くなっていますが、まだまだ現役で行けますよ。
木の原理原則があるなんて言う人はもう皆無になりそう(笑)
昔の大工は知っているんですよー。
