間取り・構造変更・断熱改修を伴う大規模のリノベーション＋耐震補強のお住まいが完成。お引き渡ししました。
外回りが残っていますが、無事お引き渡しができました。外装は重たい瓦屋根を降ろして軽い屋根に。これで耐震補強の難易度が下がります。重たい屋根のままで耐震補強を検討するのが定番ですが、お客様たっての希望で軽量化。
朝日が当たりキリッと引き締まったテイストになりましたねぇ。掃き出し窓上の庇が効いている。
内部は今まであった高級内装材を残してリフレッシュ。折り上げ天井は当時の高級材ですぞ。照明器具の周りにタモの板が市松に貼ってある。それもフラットではなく、少し凹凸がついている。これ、私が見た中で一番の高品質の折り上げ天井。
壁の桧材のブロック板も無垢なので高級材です。表面のみ化粧をした貼りものが大半ですが、これは無垢。全て残して良かったです。建具も当時のもの。当時のトレンド。これはマンガシロと言われる南洋材の無垢。残して良かった。
右端に見えるのが2枚連動引き込み戸。天井まで高さがあるのでスッキリしている。掃き出し窓の手前に壁が2枚ありますが、これが耐震補強のために設えた壁。A234という低コスト耐震補強の手法を使っています。
キッチンは壁づけ。右の窓部分の懐はパントリー。書き忘れましたが、床は桜の無垢。それにオイルフィニッシュ仕上げ。天井、壁は漆喰仕上げです。
パントリー左。
パントリー右。
キッチンのバックは家電収納。一番下の板がスライド式。
キッチンから東の部屋までは通路兼サニタリー。回遊動線になっています。
洗濯機横の可動棚。これが効果甚大。
キッチン側の引き戸を閉めると・・・
トイレは広めの設定。車椅子でも問題ないように作ってあります。手すりが必要となったらその時にまたつければね。
階段下を活用した洗面コーナー。階段の斜め壁とピッタリ納まってこういうのはとっても嬉しいです。照明を斜め壁につけたのは大正解だったと思う。
工事途中、お客様からお叱りも受けましたが、お引き渡しでは喜んでいただいたことで本当に良かったです。誰が見ても恥ずかしくないものになっているので、大切に使って欲しいです。私も引き渡し前の5日間、現場で缶詰になって仕上げの手伝いをしました。思い入れが強くなる時間でもありました。仕上げをしながらチエックしていると職人たちの仕事ぶりがよーくわかります。丁寧にやってくれてます。
お付き合いはこれからです。会社から近いのでサポートは頑張らないといかんです。まずはお引越しされて新居で家族一同で過ごしてほしいです。
※今まであった床の間の床柱を仏框に使いましたが、写真撮り忘れです💦リノベーションは今まであったものを残したり、再利用したりしなきゃと思います。なぜなら今まで住んできた歴史が刻まれているからです。仮に残せないとなってもちょっとした材を加工してお渡ししたりして残していきたい。無垢の木は何十年経とうがそれができるから魅力があるのです。
新旧ミックスしたお住まいの引き渡し、私の中では喜びもひとしおです💫
