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築47年(昭和53年築)戸建て拝見 その1

素晴らしいお住まいを見せていただきました。
渾身の思いでご両親様が建てた一棟だとすごく伝わってわくわくしていました~。

昭和53年というと私は18歳。高校三年です。大工始める前。私のオヤジもそうでしたが、当時の棟梁と言われる大工さんは腕自慢が多く、プライドが凄かったです。

技術も去ることながら、材を見極める眼力、それを適材適所で使いこなす知恵、そしてつくっている間は我が家!というマインド。心技体が揃う棟梁が多かったです。今は話にならないよ。YouTubeで大工と言ってる人たちには「あんたは作業員だろ!木組みも知らん癖に・・・」というものも多い。本物の棟梁というのはYouTubeでPRしなくても十分にやっていける人たちばかりだからね。

そんな棟梁が建てた一棟はお客様とコラボしています。お客様が材をあてがい、棟梁が仕上げる。そういうお客様も多かったです。ということはお客様が材のこと、建築のこと、大工仕事のことをすごく知っているということ。私も大工小僧の時は、施主様のお父様に毎日見張られていましたもの💦

「この若造、本当にわかっとるのか?素人みたいなことせんだろうな」という心配から見張られていました、笑。
マジで厳しかったね、当時は。

まず第一弾は玄関。なんと式台が人造大理石。玄関巾木も。土間は大理石乱張り。玄関框は花梨の無垢。

左官の乱張りは上手。目地が広かったり狭かったりのムラなし。タイルより難しいけど、昔の左官は見事だね。

腰板には花梨(だと思う)のウッドタイル。これ当時は相当な金額だと思う。

玄関ホールには杉板目の目透かし天井。

階段は桧一枚板のストリップ階段。側桁と踏板に釘打ちなしのはめ込み式の木組み。見事。

この大工さん、めっちゃうまいです。私みたい(笑)。
木が表しの仕上げは大工の腕が出る。
玄関からこんな風だからねぇ、中も凄いよ。
玄関屋根は色あせしているけど、こんな立派な屋根。

桧の桁、桧の垂木、横桟と化粧板はさわらではないかな?

腕がいい職人がやると、50年近く経っても凛としている。
こういう家は簡単に解体してはいかんよ。耐震さえしっかりすれば、命を守ることができる。
そして断熱補強すれば、かなり快適になる。
維持していくためにこの二つは必須だよ。

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