この時期は会社の樹木が伸び放題。
毎朝少しずつ剪定をして、体裁を整えています。
長男が庭師のところでアルバイトしてたことがあり、樹木の下の方だけ整えるときれいに見えると言うことを学んだようで、ならば下の方だけはバッサリとやろうと。

とりあえず三本しかできなかったけど、すっきり見える。
東側の垣根もやってみたよ。

すっきりしていい感じになってるよ。でもね、数日経つとまた生えてきて、この雪はやってもキリがないね。
こういうことって建築のデザインにも応用されると思っている。ちょっとしたことだけど、1部分だけ細くすることですごくシャープに見えたり、逆に太くすることで、外がシャープに見えたりする。
人間の視覚は不思議なものだよね。伝統的な日本の和室を見ると、いかにデザインが洗練されているかがわかるよ。試行錯誤を繰り返してきた人たちがいる。そして1番美しい形に整ったということ。
このアドバイスをくれたのは、今でも付き合いがある庭師さん。私も大工組合の時に知り合った庭師さんの弟子です。この間もお客様を紹介してあげたけどね。とっても腕のいい人で、これ以上増やすことができないと言いながら何とかやってくれました。
どの世界でもちゃんと基本ができている人はしっかりと整えることができる人。基本ができてない人は整えることができないので、仕事が雑になります。大工職人の修行で言われたのが、マグマ刃物だと。鑿、鉋の刃や台が整わないと良い仕事ができない、これが基本だとね。散々言われた。その通りだと思う。
剪定をながらそんなことを考えるってちょっとした至福の時間です。
蝉の大合唱も心地よく響く朝の時間。朝から暑いけどねー。

