昨年末から解体着手したリノベーション現場が竣工引き渡しとなりました。
鉄骨築50年のお住まい。骨組みはしっかりしていましたが、内装の劣化が流石に50年も経つとね・・・
久しぶりにL型キッチン。スペース的にこれがベストな選択。

玄関。土間に施工されたクールーフという石貼りがシックで好き。これ人気です。
飛び出た木材がありますが、これは鉄骨柱の基礎を隠蔽するため。私の施工です。

反対側にも鉄骨基礎の名残が。式台は檜の一枚板。めっちゃいい木材だよ。床はカバ桜。

2枚連動引き込み戸。これはお母様の移動を楽にするための細工です。一枚引き戸じゃなく連動させて開口を広く取ろうという計画。
階段の親柱と手すりもいい感じ。

手すり&親柱デザイン。

親柱の首部分に切り込みを入れて手すり部分との仕口がスマートに見えるように。
同じ太さの材をそのまま取り付けるとゴツく見える。一手間かかるけど、この溝がちょっとした意匠設計のポイント。

玄関側の袖壁にも採用。

仏間。昔と違って仏板は使わなくなりましたね。昔はここに一枚板を施工したりしてましたが、仏壇で見えなくなるので最近はフローリングを貼るようになりました。框は昔と変わらず桧だけどねー。

壁、天井はオール漆喰。湿度の高い日もサラリとして心地良し。
グッズ用の収納ボックスも喜んでもらえました★

以前の姿が思い出せないぐらいに全面一新。新築みたいだよ。
難しい工事だったけど、良き施工に良き監理で立派に仕上がりました。
祖父母が建てた家が蘇って、お孫さんがリーダーシップを取ってリノベーション。それは設計した私のマインドを掻き立てるもので、力んで設計プランニングしたよ。やり甲斐のある時間に感謝です。
