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昭和の優れものデザイン その6

軒桁に使われた磨き丸太。何と長さが5.5間(5.5ケン)=約10mの1本物。

これは珍しいです。普通は途中で継手がありますが、一本モノは贅沢の極み。 

そして垂木も磨きの小丸太。

屋根下地は栂の羽目板貼り。

このデザインは数寄屋造りと言います。

私も何軒かこのような仕事をしたことがありますぞ。
手垢がつかないよう手袋をして、一つ一つ取り付けていく。

こんなイメージです。 

磨き小丸太の天端を水平にし、そこに羽目板を打つ。
そうするとこんな写真のような形になります。

耐震的にどうかと言われると強くはないですが、数寄屋造りの伝統的な納め方。
それはそれでいいのです。
半世紀以上経過していますが、まだまだ現役。
こういうのを見るたびに、若かりし頃の大工修業時代を思い出します。



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