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削ると新品

解体をしていると、これはいい材!!というのがしばしば見つかります。
そういうのは持ち帰って削ることに。
削ってお客様に渡してあげると今までの家の思い出が残るもの。

カットした後の写真ですが、敷居の溝がある木材。それを表面カット。現在建て替え中の旧宅の敷居。

そうするとこれ。

ピカピカ。本栂と言われる今から30年ほど前まで敷居や床材にたくさん使われていた日本の木。

硬いから敷居、床に使われていたよ。木肌は肌色。木目は通直。日本人好み。

きれいでしょ?

そして解体中に見つけた畳の下地板。商標まるは、栂板、特等、厚み1.8㎜*巾21㎝、長さ2.0M、五入り 天龍春川製の刻印。

商標まるはというのは、材木屋の呼称です。「春川」という文字が入った製材屋だったと推測されます。特等というのは、木の等級の一つ。下の方から一等、一等上、特等、特一等、小節、上小節、無節などあります。

畳の下地に使うのが特等で十分なのですよ。一等クラスになると、板の隅っこに丸みが残る。特がつくと、丸みなし。五入というのは5枚入りで1坪分という意味。天龍春川は木材の産地。

産地がわかると愛着も湧くってものだよねー。建てたときの大工さんが使っていた名古屋の材木屋が天龍産の木材を好んで使っていたのがわかります。産地によって木の良しあしがある。春川は低山だけど山深い。そういうところの材木は日当たりが悪いところも多く、ゆっくり木は育ちます。だから木目がきめ細やか。良材ということ。

敷居も栂、畳下地も栂という贅沢なつくりだったのがわかります。名古屋の家の畳の下地板はたいてい杉の厚板だよ。床下が土で合板の畳下地を使うと間違いなく劣化するので、私はずっと杉板でした。これでも珍しいと言われましたが・・・栂板の畳下地は珍しい。貴重。
飾っておいてもらうのも手だけど、経年でかなり色が変わっているからねー。あとはお客様に任せます!!!


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