うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

デザイン最優先で軒先納め検証

下記のような詳細納め図面を描くのが大の得意。

詳細図は実際につくる時のあれこれを想定して書くので、大工さんと会話しながら書いているような感じです。自分が大工だけどねー(笑)

美しいデザインとは何?それが最大のテーマです。
図のように4尺も延ばす軒庇は技が必要。
方杖と呼ばれる垂直方向の角材で桁を受ける。方杖が倒れないようにするための閂(かんぬき)を入れる。
手間がかかるけど、素敵デザインになるよ。
外部がシルバー系のガルバリウム鋼板なので、軒の木材はそれに見合うカラーにしなくてはなりません。
少しばかりレトロチックな雰囲気になる予感。
このようにして書いているのが楽しい。
間取り作成も楽しいのですが、私は大工。なんと言ってもこのような詳細納まり図でカッコよく納めることを考える時間が一番好き。

図面書いて大工に説明できなきゃ漫画。そういう設計士が昔は多かった。大工たちは設計士のことを漫画家と言ってたものなー。
最近の設計屋はどうかは知りません。構造を知らない、組めない設計士が多くなってしまったので、このような作り込みの計画はできないのではと思います。
木組みを知らないとできないのがこのような納まり。
木組みはまずは構造軸組です。
構造軸組が組めれば、軒、庇などの難しい造作関係はデザインできる。
最近は既製品が横行し、こういうことをしなくても作れるようになったけど、無味乾燥のものも多くオリジナリティーに欠けるものが多い。
オリジナル溢れるデザインにしてお届けする。リノベーションの楽しさはここにあり。

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